情報Ⅰは、高校で学ぶ新しい時代の基礎科目の一つです。
以前は「パソコンの使い方を学ぶ科目」という印象を持たれることもありましたが、現在の情報Ⅰでは、それだけではありません。
2進法、アルゴリズム、プログラミング、データの活用、ネットワーク、情報モラルなど、社会の中で情報を扱うための考え方を幅広く学びます。
そのため、ただ用語を暗記するだけでは得点しにくく、逆に、考え方を理解すると得点しやすい教科でもあります。
この記事では、情報Ⅰの勉強法について、高校生がつまずきやすい内容と、定期テストや入試につながる学習の進め方を解説します。
情報Ⅰは「覚える教科」でもあり「考える教科」でもある
情報Ⅰでは、用語を覚えることも必要です。
たとえば、情報セキュリティ、個人情報、著作権、ネットワーク、データベースなどは、まず言葉の意味を知っていないと問題が解けません。
しかし、情報Ⅰは暗記だけで終わる教科ではありません。
2進法の変換、アルゴリズムの手順、表計算の考え方、データの見方などは、意味を理解して考える力が必要です。
そのため、情報Ⅰを勉強するときは、「言葉を覚える部分」と「考え方を理解する部分」を分けて学ぶことが大切です。
情報Ⅰでつまずきやすい理由
情報Ⅰが難しく感じられる理由はいくつかあります。
1つ目は、普段スマートフォンやパソコンを使っていても、それがそのまま授業内容の理解につながるわけではないことです。
機器を使えることと、情報の仕組みを理解していることは別です。
2つ目は、2進法やアルゴリズムのように、今までの学校生活であまり深く学んでこなかった考え方が出てくることです。
3つ目は、「何を覚えればよいのか」「どこを考えればよいのか」が分かりにくいことです。
だからこそ、情報Ⅰでは単元ごとに学び方を整理して進めることが大切です。
2進法の勉強法
情報Ⅰで最初につまずきやすい内容の一つが、2進法です。
普段の生活では10進法を使っているため、0と1だけで数を表す考え方に慣れていない生徒が多くいます。
10進法との違いを理解する
10進法では、10になると位が1つ上がります。
一方、2進法では、2になると位が1つ上がります。
つまり、位の重みが 1、2、4、8、16… と増えていきます。
この考え方を理解しないまま暗記しようとすると、変換問題で混乱しやすくなります。
位ごとに分けて考える
2進法を学ぶときは、数を位ごとに分けて考えることが大切です。
たとえば、2進法の 1011 は、
1×8 + 0×4 + 1×2 + 1×1
と考えることができます。
これを計算すると 11 です。
このように、位の重みを意識すると理解しやすくなります。
少しずつ練習する
2進法は、最初から大きな数を扱う必要はありません。
まずは、1、2、3、4、5、6、7、8 くらいまでを10進法と2進法で往復できるようにするとよいです。
小さな数で慣れてから大きな数へ進むと、理解しやすくなります。
アルゴリズムの勉強法
アルゴリズムは、情報Ⅰの中でも特に「考える力」が必要な分野です。
アルゴリズムとは、問題を解くための手順のことです。
料理の作り方や道順の説明も、広く考えればアルゴリズムの一種です。
順次・分岐・反復を区別する
アルゴリズムでは、順次、分岐、反復の考え方が大切です。
順次は、上から順番に処理を進めることです。
分岐は、条件によって進み方を変えることです。
反復は、同じ処理をくり返すことです。
この3つを区別できるようになると、フローチャートやプログラムの流れが分かりやすくなります。
フローチャートで流れをつかむ
アルゴリズムが苦手な場合、文章だけで理解しようとすると難しく感じることがあります。
そのときは、フローチャートで処理の流れを確認するとよいです。
どこで条件判断をしているのか、どこで同じ処理をくり返しているのかを図として見ると、頭の中を整理しやすくなります。
実際に手順を口で説明する
アルゴリズムは、自分で手順を説明できるかどうかが大切です。
「まず何をするのか」「次に何をするのか」「どんな条件なら別の動きをするのか」を口で説明してみると、理解が深まります。
分かったつもりでも説明できないときは、まだ整理しきれていないことがあります。
プログラミングの勉強法
情報Ⅰでは、簡単なプログラミングも扱います。
プログラミングに苦手意識を持つ生徒は少なくありませんが、最初から難しく考えすぎる必要はありません。
文法よりも流れを理解する
最初の段階では、細かい文法ばかり気にしすぎない方がよいです。
大切なのは、「何を入力し、どのように処理し、何を出力するか」という流れを理解することです。
プログラムは、入力・処理・出力の流れで考えると整理しやすくなります。
変数の意味をつかむ
プログラミングでは、変数がよく出てきます。
変数とは、値を入れておく箱のようなものです。
この感覚が分かると、プログラムがかなり読みやすくなります。
最初は、「数字や文字を一時的に入れておく場所」と考えてよいです。
実行結果を見ながら確認する
プログラミングは、書いたコードの実行結果を見ながら学ぶことが大切です。
どこを変えると結果がどう変わるのかを確認すると、理解が進みます。
間違えたときも、その原因を考えることで学習になります。
データの活用の勉強法
情報Ⅰでは、データを集め、整理し、読み取り、活用する内容も重要です。
表やグラフを見て特徴をつかむ問題では、単なる計算だけでなく、読み取りが必要です。
表やグラフの意味を確認する
グラフが出てきたら、まず何を表しているのかを確認します。
横軸と縦軸、単位、比較している対象などを丁寧に見ることが大切です。
何を比べているのかを理解しないまま答えを選ぶと、読み違いが起こりやすくなります。
平均だけで判断しない
データを見るときは、平均値だけでなく、ばらつきや分布にも注目することが大切です。
情報Ⅰでは、単に数字を読むだけでなく、その数字から何が言えるのかを考える力が求められます。
情報モラル・情報セキュリティの勉強法
情報Ⅰでは、情報モラルや情報セキュリティも重要です。
ここは暗記だけで済ませようとしがちですが、実際の生活と結びつけて考えると理解しやすくなります。
身近な例と結びつける
パスワード管理、フィッシング詐欺、個人情報、著作権、SNSの使い方などは、日常生活と関わりがあります。
ニュースや身近な事例と結びつけると、用語の意味が頭に入りやすくなります。
なぜ危険なのかを理解する
情報モラルでは、「してはいけないこと」を覚えるだけでは不十分です。
なぜ危険なのか、どんな被害が起こるのかを理解することが大切です。
理由まで分かると、問題文の選択肢も判断しやすくなります。
定期テストに向けた情報Ⅰの勉強法
定期テスト対策では、まず授業ノート、教科書、プリントを見直すことが基本です。
情報Ⅰは、学校によって扱い方が少し違うこともあるため、授業で強調された内容を確認することが大切です。
用語整理と問題演習を分ける
情報Ⅰでは、用語を覚える学習と、問題を解いて考える学習を分けると効率が上がります。
最初に重要用語を整理し、その後で問題演習に進むとよいです。
説明問題に備える
情報Ⅰでは、選択問題だけでなく、説明を求める問題が出ることもあります。
そのため、用語を見たときに、自分の言葉で簡単に説明できるようにしておくと強いです。
情報Ⅰが苦手なときの戻り方
情報Ⅰが苦手なときは、全部を一度に理解しようとしないことが大切です。
まずは、どこでつまずいているのかを分けて考えます。
2進法が苦手なのか、アルゴリズムが苦手なのか、用語暗記が苦手なのかによって対策は変わります。
情報Ⅰは、苦手を分けて学べば整理しやすい教科です。
一つずつ確認していくことが大切です。
まとめ:情報Ⅰは仕組みを理解すると学びやすい
情報Ⅰは、2進法、アルゴリズム、プログラミング、データの活用、情報モラルなどを学ぶ重要な科目です。
用語を覚えることも必要ですが、それだけでは不十分で、仕組みや流れを理解することが大切です。
2進法は位の重み、アルゴリズムは手順の流れ、プログラミングは入力・処理・出力、データの活用は表やグラフの意味を意識して学ぶと理解しやすくなります。
情報Ⅰは、考え方が分かると得点しやすくなる教科です。
定期テストや入試に向けて、用語整理と問題演習を組み合わせながら学習を進めましょう。
とも君の野望では、数学(算数)や情報Ⅰを中心に、分からないところをそのままにしない学習を大切にしています。
